サンシャインシティ大古本まつりでお買いもの。


よいお天気で嬉しい三連休初日。早起きしてイソイソと外出。永田町に向かって歩く、その途上のコーヒーショップでひと休み。帳面の整理をしているうちにあっという間に時間が過ぎて、国会図書館へ早歩き。正午過ぎ、図書館を切り上げて、有楽町線に乗りこんで、護国寺で下車。昼食のあと、腹ごなしがてら大塚の味わい深い裏町をクネクネと歩いて、サンシャインへと向かう。

 

古本市の会場をゆっくりとめぐって、なかなか満喫。目録でうっかり注文してしまったのでしょうがなく来たのだったけど、思っていた以上にたのしかった。余は満足じゃと外に出て、通りがかりのドトールで休憩のあと、ジュンク堂へ。外に出ると、すっかり夕暮れ。明治通りを歩いて、往来坐に寄ったあと、鬼子母神前から都電にのって、早稲田へ。当初の予定では、演博の図書室に寄るつもりだったものの、もう閉館時間は過ぎている。テクテクと家路をゆく。

 


伊藤鴎二『愚かなるは愉し』(俳句研究社、昭和31年8月1日)。目録での注文品はあえなく落選だったけど、今回はこの1冊で大満足だ! と「春泥」同人による随筆集。渋沢秀雄が序文を寄せている。伊藤鴎二は明治製菓が丸の内にあった頃、丸の内籾山書店内で常連の内田誠と知り合った。当時籾山書店の主任だった長谷川春草の紹介による。……などと、「いとう句会」研究に向けてメラメラと燃える。



いつもの古書展のたのしみのひとつに『新演芸』や『演芸画報』の200円か300円での蒐集がある。今回は1冊300円の『新演芸』を3冊仕入れて、これだけでも大満足だ! と大喜び。グラビアがたのしい『新演芸』。この写真は大正11年9月号に掲載の《井上正夫君の或日の一時》。



そこはかとなく蒐集している戦前の『映画之友』も1冊買えたので、これだけでも大満足だ! と今回買ったのは昭和14年1月号。当時森永製菓宣伝部にいた十返肇(当時は「十返一」)の文芸時評が毎回たのしみ。『映画之友』には明治製菓の広告はないけれども、森永製菓の広告は毎号必ず掲載されていて、裏表紙にも頻繁に登場している。こんな感じのどこかヤケなコピーを見ると、これは十返肇の文案かなと想像していつもニヤニヤ。