中村雅楽

戸板康二作・中村雅楽シリーズ初のテレビドラマ化、昭和34年8月放送『尊像紛失事件』のこと(第4回)。

以下、昭和34年8月26日午後10時から30分間放映の「夜のプリズム」シリーズでテレビドラマ化された、戸板康二作の『尊像紛失事件』のメモ、第1回、第2回、第3回に続く、第4回メモ。やっと最終回。 □ 手元にある台本とリハーサル時に撮影されたと思われる…

戸板康二作・中村雅楽シリーズ初のテレビドラマ化、昭和34年8月放送『尊像紛失事件』のこと(第3回)。

以下は、昭和34年8月26日午後10時から30分間放映の「夜のプリズム」シリーズでテレビドラマ化された、戸板康二作の『尊像紛失事件』のメモ、第1回、第2回の続き。 不覚にもずいぶんひさしぶりの更新となってしまった上に、前回に記載の配役に誤記があった…

戸板康二作・中村雅楽シリーズ初のテレビドラマ化、昭和34年8月放送『尊像紛失事件』のこと(第2回)。

第1回の続き。ここから先は、昭和34年8月26日(水曜日)午後10時から10時半まで日本テレビで放送された戸板康二作『夜のプリズム 第三十二話 尊像紛失事件』について。リハーサル時に撮影されたと思われる計8枚のスチール写真とともに、台本と原作を交え…

戸板康二作・中村雅楽シリーズ初のテレビドラマ化、昭和34年8月放送『尊像紛失事件』のこと(第1回)。

江戸川乱歩の推輓により、戸板康二は「宝石」昭和33年7月号に、自身の「初」の推理小説である『車引殺人事件』を発表した。乱歩の絶妙な後押しもあり、『車引殺人事件』のあとも老優・中村雅楽を主人公とするシリーズを断続的に書き続けることになり、それ…

いろいろな中村雅楽:『車引殺人事件』の尾上鯉三郎の場合(後篇)

昭和35年4月の新宿第一劇場の『車引殺人事件』上演に際して、筋書には、劇評を書かなければならないのが目下の頭痛の種だ、と書いていた戸板康二であったが、結局はこの興行の劇評は辞退して、他の人に書いてもらったという。と、東京新聞は現時点では未確…

いろいろな中村雅楽:『車引殺人事件』の尾上鯉三郎の場合(前篇)

老優・中村雅楽を探偵役にすえた戸板康二の推理小説の第一作『車引殺人事件』が江戸川乱歩の推挙で、雑誌『宝石』昭和33年7月号に掲載され、好評をもって迎えられ、乱歩の絶妙な後押しもあって、以降とんとん拍子に新作が『宝石』に掲載されてゆき、34年5…

『新派名優 喜多村緑郎日記』全3巻(八木書店刊)を読んで、老優中村雅楽をおもう。

昭和5年から昭和12年にかけての全日記を収録している『新派名優 喜多村緑郎日記』全3巻が、去年から今年にかけて八木書店より刊行された。これはなにがなんでも書架に収めねばならぬとすぐさま思ったものの、高価な定価ゆえ買うタイミングを逸してしまって…