2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『事件記者』の宮阪将嘉を見て、ムーラン・ルージュをおもう。

今月は映画館に頻繁に出かけた。フィルムセンターでは、伊藤大輔の無声映画2本立て『斬人斬馬剣』(松竹下加茂・昭和4年)と『忠治旅日記』(日活大将軍・昭和2年)のモダーン時代劇がすばらしく、何日たっても大興奮だった。『忠治旅日記』の伏見直江を…

戸板康二と池田大伍。『三田歌舞伎研究』と『ひと』と『スヰート』。

今月の新橋演舞場で見た『名月八幡祭』のおさらいのようなものをするべく、とりあえず加賀山直三著『新歌舞伎の筋道』(木耳社、昭和42年9月)を繰ってみたら、これがまた、しみじみ面白いのであった。(この本は、戸板康二も愛着たっぷりに回想している、…

東京劇場の角から歌舞伎座をのぞんだあと、新橋演舞場へ。

開館直後の京橋図書館へ行き、本を返してまた借りて、タリーズでコーヒーを飲んで、借りたばかりの本を偵察する。10時半を過ぎたところで、外に出て、新橋演舞場へ向かってテクテク歩く。芝居見物の際の築地のタリーズからのいつものコースだけれど、行き先…