2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和54年夏の季刊『四季の味』を入手して、戸板康二の食味エッセイに思いを馳せる。

先週は一週間夏休みだった。そんな灼熱の日々の折も折、戸板康二のエッセイが掲載されている『四季の味』第26号(昭和54年7月7日発行)を入手して、大喜びだった。32年前の夏の『四季の味』の表紙はまっかなお皿に乗ったスイカ! 季刊『四季の味』第26号・…

洗足駅前でワインを飲んで、駅前のポストと谷口理容室に思いを馳せる。

土曜日、日没後にひさしぶりに東急目黒線に乗って洗足駅で下車。明日はいよいよ夏休み最終日、せめてもの気晴らしにワインを飲んでゆくことにする。戸板さん自身が、「品川区と私」(初出:『東京人』1992年11月号→『六段の子守唄』所収)という最晩年の文章…

続・早稲田大学演劇博物館の《初代中村吉右衛門展》にまつわるメモ。

小宮豊隆が『中村吉右衛門論』を書いた明治44年夏のちょうど百年後の2011年の夏、早稲田大学演劇博物館にて《初代中村吉右衛門展》が開催される! と一人で興奮しているうちに、あっという間に展覧会初日がやって来て、その素晴らしさは想像していたはずなの…

昭和28年11月の歌舞伎座で撮影の記録映画、吉右衛門の『盛綱陣屋』を見られずの記。

早稲田大学演劇博物館で開催の《初代中村吉右衛門展》に関連して、「初代中村吉右衛門映画祭2」として、去る8月2日に昭和28年11月撮影の『盛綱陣屋』が上映された。戸板康二が製作に関わっている吉右衛門の記録映画『盛綱陣屋』はわたしの長年の念願だっ…