2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

早稲田大学演劇博物館の《初代中村吉右衛門展》の開催を記念して、戸板康二と小宮豊隆の交流メモ。

いよいよ、来る7月2日(土曜日)から早稲田大学演劇博物館で《初代中村吉右衛門展》が開催される(http://www.waseda.jp/enpaku/special/2011kichiemon01.html)。会期は8月7日(日曜日)まで。約1カ月間、何度も見物に足を運ぶのは必至だーと、まだ始…

戸板康二が幼年時代を過ごした渋谷メモ。代々木山谷と渋谷永住町。

宮脇俊三著『昭和八年 澁谷驛』(PHP研究所、1995年12月)を繰っていたら、「昭和初期の時代」と題された自伝的文章の以下のくだりに、さっそく「おっ」だった。 昭和七年の四月から幼稚園に行くことになった。 その幼稚園は、私の家から五分ほど歩いた坂の…

民芸のオニールを見に砂防会館に向かう途中、戸板康二は渋谷駅前で古川ロッパに遭遇する。

戸板康二が古川緑波と親しくなったのは、渋谷駅前の酒場「とん平」で知り合ったのがきっかけだった。戸板さんは「とん平」を舞台にしたたのしい話をたくさん書き残しているけれども、さてさて、『あの人この人』所収の「古川緑波の冗句」にこんなくだりがあ…

福原麟太郎による、戸板康二『忠臣蔵』紹介メモ

先月は、岩波文庫の新刊、サミュエル・ジョンソン/朱牟田夏雄訳『幸福の探求 アビシニアの王子ラセラスの物語』を機に、長年の懸案だった、福原麟太郎著『ヂョンソン』新英米文学評伝叢書(研究社、1972年)を精読する運びとなって、嬉しいことであった。勢…