歌舞伎座初日、忠臣蔵を通し見物して、1日が終わる。


日曜日の朝のおたのしみ、本日の「音楽の泉」は、シューベルトの《さすらい人幻想曲》なり(ブレンデル独奏)。「音楽の泉」を聴きながら観劇弁当をこしらえるのはひさしぶりだなアと、朝っぱらからハイになって作業。とにかくも、忠臣蔵を通しで見物できるのが嬉しくてたまらない。身支度をととのえて、イソイソと外出。有楽町線で新富町に出て、京橋図書館に本を返して、あとは時間までタリーズでのんびり。突発的に持参した『井上正夫追憶集』(昭和55年6月発行)をペラペラと繰る(豊田書房の値札が貼ってあって懐かしい)。岡田八千代の『新緑』を読みたい。井上正夫のあとは、柳永二郎『伊井蓉峰年代記』(国立劇場芸能調査室、昭和60年4月)を読み続けて、時間になったところで、歌舞伎座へ。『仮名手本忠臣蔵』の通し上演、ここまでどっぷりと舞台にひたったのはひさしぶりだなアと1日ハイになって観劇して、ずいぶんくたびれた。11段目はサボることにして、劇場の外に出ると、天気予報どおりに雨がシトシト降っていた。